カスミネットスーパーの口コミや評判
会社名:カスミ(KASUMI)
住所:茨城県つくば市西大橋599-1
電話番号:0120-371315(お客様相談)
カスミは茨城県つくば市に本社を置くスーパーです。1961年に霞百貨店の関連会社としてスタートしました。1982年に東証二部に上場し、1984年に東証一部に指定されるなど発展しました。その後、イオングループの一員となって現在に至ります。今回はスーパーマーケットカスミの特徴やネットスーパー事業について解説します。
もくじ
カスミは茨城県を中心に事業を展開しているスーパー
スーパーとしてのカスミが創業したのは1961年です。茨城県南部の土浦市にあった霞百貨店(現在は廃業)の関連会社としてスタートしました。茨城県南部地域を中心に事業を拡大し、現在は茨城県全域と千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、東京都に店舗を構えています。
競合店の西友がセルフサービス方式を導入すると、カスミもセルフサービスを導入するなど、時代の変化に積極的に対応します。
1982年にカスミストアーとして東証第二部に上場し、1984年に東証第一部銘柄に指定されるなど順調に成長していきました。そして、1999年には100店舗を拡大し本社をつくば市に移転します。
2003年、カスミストアーはイオンと業務・資本提携を行うなど結びつきを強めていきます。2015年にはマルエツやマックスバリュ関東と経営統合しユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(以下、U.S.M.H)を設立し、その傘下に入りました。
U.S.M.Hでは「eatime」というプライベートブランドを立ち上げています。高い品質と手ごろな価格をコンセプトとしており、多数の商品を取り扱っています。
期間限定商品やアイス、スイーツ・菓子類、冷凍食品、レトルト食品、乳飲料、綿やパスタ、生鮮食料品まで幅広く取り扱っていますので、ネットスーパーであるOnline Delivery Ignicaで見かけるかもしれません。
食品を重視した品ぞろえ
創業からしばらくの間、カスミは事業を多角化していました。1998年、ホームセンターやゴルフ専門店、自動車販売店、レンタカー事業などを清算するなど、事業の再編を図ります。カスミが取り組んだのは食品を重視したスーパーを重視する事業転換でした。
たとえば、取れたての野菜を積極的に取り扱うのもそうした戦略の一環です。カスミは約1,000戸の生産農家の協力を得て、新鮮な野菜を店舗で販売しています。生産者から直接仕入れることで、東京の市場を経由するよりも短距離の輸送で済みます。
垂直農法への取り組み
カスミはベンチャー企業と協力して「垂直農法」(バーティカルファーミング)に取り組んでいます。垂直農法は高さのある建物や傾斜面を使って農業を行うことを指します。都会の高層ビルや、使用しなくなった倉庫などでも農産物の生産が可能です。
垂直農法には、天候に関係なく1年を通じて作物を生産できる点や、産地と消費地の距離(フードマイル)を削減できる点、水や光などの使用量を最小限に抑えられる点などのメリットがあります。
閉鎖された環境下で光や温度、湿度を調整しつつ野菜の栽培を行い、製造・販売・消費までの一貫した供給網を整備するという狙いがあります。自然災害の影響を受けにくいことも垂直農法の魅力です。
これが軌道に乗れば、野菜の安定供給がよりしやすくなるでしょう。
カスミを含むU.S.M.Hでは垂直農法で生産したレタスを「グリーングロワーズ」のブランド名で販売しています。今後は、さらに生産量を増やす計画です。
カスミの営業時間は長い
1日の生活の中でスーパーは何時くらいに利用することが多いでしょうか。
2017年に市場調査などを手掛けるアスマークが実施した「スーパーマーケットに関するアンケート調査」によれば、平日にスーパーに行く時間は18:00~20:59までの間が最も多いという調査結果が出ました。
とくに、若い世代がこの時間帯に買い物をしていることもわかってきました。仕事が終わってからスーパーで買い物をする人が増えていることをあらわしています。それに対応して、カスミの一部には遅い時間まで営業している店舗があります。
カスミの標準的な営業時間は9:00〜22:00ですが、一部の店舗は24:00まで営業を行っています。遅い時間でも営業しているため、ゆとりをもって買い物できるのがカスミのメリットです。
Online Delivery Ignica(オンラインデリバリーイグニカ)
以前、カスミは単独で「カスミネットスーパー」を運営していました。カスミがネットスーパー事業に参入したのは2011年のことです。その翌年には、移動スーパーサービスにも参入していました。
2015年、カスミと同じように関東圏でスーパー事業を行っていたマルエツやマックスバリュ関東と共同でU.S.M.Hを設立しました。これにより、カスミの親会社はイオン(正確にはイオンと丸紅の合弁会社であるイオンマーケットインベストメント)の子会社となりました。
2020年6月、従来のネットスーパーの機能を拡充したオンラインデリバリーイグニカのサービスを開始しています。こちらのサイトを利用すれば、従来のカスミネットスーパーのようにネット上でカスミの商品を購入できます。
サイトからは、一般的なネットスーパーである「Online Delivery」とギフトやイベント商品などが中心の「ignica store」、出来立ての料理を注文できる「Order&Wat」の3つのサービスが利用できます。U.S.M.Hではスマートフォンを通じたサービスの拡充を図っており、今後もサービスが拡大すると期待されます。
レジに並ばなくてもいい「Scan&go」の導入
カスミを含むU.S.M.Hではレジに並ばなくても、スマートフォンを使って決済できる新しい仕組みを導入し始めています。それが「Scan&go」です。アプリを起動してアカウントを有効にし、店舗でチェックインを済ませると使用可能となります。
購入したい商品のバーコードをスマホでスキャンして買い物かごに入れていくだけです。そうすると、アプリが合計金額を計算して明細を表示します。ユーザーは店舗に設置されているQRコードリーダーに、自身のスマホに表示されたQRコードをかざすだけで買い物が終わります。
カスミの新業態「BLANDE」
BLANDEは、カスミが打ち出した新しい形のスーパーです。カスミが重視する食に特化した店舗で、従来のカスミでは取り扱っていなかったメーカーの商品も販売しています。その店舗にしかない商品をそろえることで、ほかの店舗との差別化を図っています。
食へのこだわりは店舗の作りにも表れています。BLANDE研究学園店の場合、スーパーでよく見かける生活雑貨や日用品といった食品以外の商品は取り扱っていません。
その分、野菜コーナーや精肉コーナー、鮮魚コーナーの売り場面積が大きくなっています。そうなれば、当然取り扱う食品の数も多くなり、必然的に差別化が図れるのです。
対面接客が多いのも新業態の特色です。BLANDE研究学園店では精肉、鮮魚、揚げ物、やきとり、ベーカリーの5つで対面販売を実施しています。酒類売場の面積も広く、大量のワインやクラフトビールを取り扱っています。
まとめ
今回は、関東圏で180近くの店舗を出しているスーパーであるカスミの特徴を解説してきました。スーパー業界はダイエーの衰退やイオンの台頭、その後の業界全体の停滞など数多くの荒波にさらされてきました。
今回紹介したカスミも例外ではありません。業界最大手のイオンと提携し、U.S.M.Hの参加に入る一方、2000年代以降こだわってきた食を重視する戦略で新たなチャレンジを行っています。最近は大容量のティラミスやアイスなど、子どもと一緒に楽しめる食品も導入し、行って楽しいスーパーになろうという動きが見て取れます。
興味がある人は、ぜひ一度、カスミの店舗やOnline Delivery Ignica、新業態のBLANDEなどを利用してみてはいかがでしょうか。